中国派遣日本語教師募集特集第2弾として、今回は、当センター専務理事より中国派遣日本語教師にご興味のある皆様へメッセージを送ります。
『中国若者との架け橋はあなたー日本語教師へのお誘い』
11月2日からいよいよ17年度の中国派遣日本語教師の募集を開始します。日本語教育を通じて中国若者との架け橋になりませんか―みなさんをお誘いします。
センターはお陰様で今年設立30周年を迎えることが出来ました。日本語教師の派遣は、センターの発足から今日まで、最もプライオリティーが高い事業です。この事業のユニークさは、私たちのパートナーであり、中国の国家機関である中国国家外国専家局の協力と連携の下に実施されてきたことです。私たちは、このパートナーシップの下に、安心して教師のみなさんを送り出してきました。
私たちは、この事業を顔の見える民間交流の優れたモデルと考えています。何故なら、派遣された教師は、日本語を教えるだけではなく、お互いの歴史や文化、社会的背景や国民性、さらには人となりやその生活をも理解し合うことを可能にするからです。さらには、一人の教師の下に何十人、いや何百人もの学生が連なり、関わることになるからです。
私たちが、こうした交流の力強さをはっきりと意識したのは、2012年の中国での出来事でした。この年は、かってない規模で反日の嵐が中国各地で吹き荒れました。私たちは、派遣した教師の安否を気遣って各方面に問い合わせをしましが、返ってきた教師たちの声は、私たちの不安を払拭し、それどころか感動をすら与えるものでした。ある教師曰く、「学生たちが、先生、安心してください。何かあったら私たちが守りますと言ってくれている」、また、ある教師曰く、「キャンパスの中は全く安全、学生たちの協力でいつもと変わらない日常を送っています」等々、どの回答も学生と学校の協力によって普段と変わらない授業が行われていること、そして、以前にも増して教師と学生との結びつきが強くなったことを伝えてくれるものでした。私たちは、草の根でお互いの顔が見える関係が如何に大切であるか、そして力強いものであるかを派遣教師の答えの中に改めて教えてもらったのでした。
私たちは、今まで、25年以上にわたって1700名を超える教師のみなさんを中国全土に派遣してきました。教師のみなさんは、教鞭をとる中で様々な困難に遭遇してきました。しかし、多くのみなさんが、そうした困難を超えて、中国で教えることの喜びと感動、そして学生たちと過ごした素晴らしい日々を任期満了に当たって私たちに伝えてくださいました。
最近の世論調査によれば日中双方の嫌悪感が増しているとのことですが、私たちの経験からすれば、お互いの顔が見える草の根の関係があれば、答えは異なったものになるに違いありません。
みなさんも日本語教師として中国の教壇に立ってみませんか。もし躊躇されていらっしゃるなら、後に続くみなさんへの先輩からのメッセージを贈ります。それは、一言、「何も恐れるものは無い」。授業はもちろん一番に大切ですが、学生たちとの交流や、異文化を是非楽しんでみてください。それがお互いをもっと知りあうことに繋がります。
(公財)日中技能者交流センター
専務理事/事務局長 新井 力
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