日中技能者交流センター、JCSEC

日中技能者交流センター
ライン

受入れ企業の皆様はこんなことに取り組んでいます

技能実習生のための地域社会との共生の取組み

~2018年度実施状況報告集計結果より~

 技能実習生にとって、技能等の取得は最優先事項ですが、地域社会や会社のルールを守り、健康で充実した日々を送ることも大切です。推奨する地域社会との共生には「受入実習生に対する日本語の支援」「地域社会との交流を行う機会のアレンジ」「日本文化を学ぶ機会のアレンジ」があります。
 今回、当財団がまとめた2018年度実施状況報告から「技能実習のための地域社会との共生」の取組みを掲載しました。現状、地域社会との共生に取組まれていない受入れ企業におかれてましては、掲載の取組み内容を参考にされ、ぜひ努力していただくようお願いします。



①実習実施者が実施している日本語学習支援

 実習をするうえで日本語は非常に大切です。日本語を覚え上達すれば、日本人とのコミュニケーションが上手に取れトラブル防止にもつながります。日本の文化や伝統に接し学ぶ機会が増え、実習生活を更に有意義なものにするでしょう。社内での日本語教育勉強会(17社)、日本語能力試験に対する支援(12社)、社外での日本語学習交流(6社)が上位の取組みですが、とりわけ日本語による日誌・日記の記入と添削は非常に有効な取り組みです。

【社内での日本語教育】…17社 日本語の授業や勉強会の開催/週2回会社で教育/生活指導員が日本語教材を使って教える/主に建築現場で職人さんとの会話/日本語のドリルで勉強/週2回夕食後に社長が2~3時間日本語を教える

【日本語能力検定試験に対する支援等】…12社 合格者に報奨金を支給(ある企業では平成30年度12月に2名支給…N2合格で2万円/N3合格で1万円)/受験料の負担や補助(勉強支度金を支給する企業もあり)/合格者の賃金UPや合格級に応じた手当支給/合格者への費用負担や支援/宿題プリントを配布、漢字テスト、聴解練習の実施/受験支援

【社外での日本語学習交流】…6社 市の日本語サークルに参加/公民館での無料日本語教室へ参加/市立図書館や市民センターで日本語多文化共生教室へ毎週金曜夜に参加/週1回、日本人の先生と日本語や日本の文化習慣を学ぶ/在日20年の中国の方に日本語教師を依頼し、不定期で開催

【日本語で日誌や日記を記入してもらい、添削して学習支援】…3社 毎日日誌を書いてもらい、都度添削し、言葉の意味や使い方の資料を添付して学習支援/日本語習得のために日誌を日本語で記入、会社へ提出させて添削を行い、能力UPを図る/毎日日記を書いてもらい、社長が日本語の添削や指導を実施

【日本語教材の無料提供】…1社 

【翻訳機を導入】…1社 受入事業所にて導入し、実習生の日本語能力向上の一助としている



②実習実施者が実施している地域社会との交流の機会提供

 実習生は会社の寮や借り上げ社宅などで生活しています。実習生たちのほとんどは外国から初めて日本に来ています。日本で暮らすためには周りと仲良くし、決め事を守ることはもちろんですが、地域とのふれあい、地域住民との交流が大切です。清掃活動(6社)、お祭り・花火大会に参加(5社)、同業他社との交流(4社)が多く、その他にもスポーツ交流やボランティア活動、防災訓練など様々な地域社会との交流の機会が提供されています。

【清掃活動】…6社 6月に地域清掃があり、毎年参加、本年も参加予定・社宅付近の定期清掃を実施/10月に工場周辺のゴミ拾いを実施/町内清掃等に職員とともに積極的に参加/事業所周辺の清掃活動に参加、地域貢献活動に取り組んだ/地域清掃

【祭りや花火大会に参加】…5社 地元の祭りや花火大会があれば、積極的に参加するように伝えている/地域の催し事(祭り等)に参加/町内で8月開催の花火大会に地域の方と一緒に参加して鑑賞/花火大会で近隣の方たちと一緒に場所取りをして観覧

【地域との交流】…5社 地元住民との畑作体験やイベント参加/町内の寺社の旗上げの手伝い/地域の行事(盆踊り等に参加)

【会社内や同業他社との交流】…4社 会社でお花見や温泉やスキーや会食や忘年会や近隣観光など/同業他社との集まりへの参加(花見・海水浴等)

【日本文化体験】…3社 日本茶や茶道教室/お香つくり体験

【ボランティア活動に参加・交流】…2社 地元ライオンズクラブが岡山後楽園で開催したハノイ交流会に参加し、社会交流を図った/地元ロータリークラブ主催のボランティア活動に参加(ベトナム ダナンの子供たちに自転車を贈ろう!)

【スポーツ交流】…2社 サッカー経験のある実習生が会社のフットサル大会にて地域と交流/社員とチームを組んで地域の草野球の試合に参加

【地域防災訓練に参加】…1社 消防団協力事業の会社であることから、地域防災訓練に参加させて日本の防災に対する技術と意義、人命救助の仕方を学ばせた

【地域企業の見学】…1社 不定期で見学へ行く


③実習実施者が実施している日本文化を学ぶ機会の提供

 実習生達はせっかく日本に来ているのですから、帰国までに日本の文化に触れたり経験して欲しいものです。それが日本理解につながり、実習生たちの母国との相互理解が深まり、国際交流につながるでしょう。祭りや折り紙、茶道の経験(16社)、社員旅行・社会見学(12社)、お花見(11社)といった取り組みが行われています。

【祭りや日本文化の経験等】…16社 成人式に参加/信州辰野ほたる祭りに参加/コミュニティセンターを借りて、日本茶や茶道の講習を開催/お正月に餅つき大会を開催、神社仏閣へ行って日本文化を学ぶなど、多数の実習生が参加する機会を提供/屋形船に乗船/浴衣を着て盆踊りに参加/神社仏閣へ行き、参拝方法を教えたり、夏には渓谷で泳いだり、様々な経験ができる機会を提供/折り紙講習(月1で生活指導員が教えている)/地元の祭りを見学(川崎大師風鈴祭)/地元商工会主催の北条まつりに毎年参加、5月13日には国際隊として甲冑に着替えて参加

【社員旅行・社会見学・会社行事】…12社 社員旅行の一環で日本文化を学ぶ/社会見学で日本文化に触れる/防災訓練を実施/社員旅行、新年会、忘年会に参加/社員旅行で日本だけではなく、世界の文化を学ぶ機会を支援、本年は上海旅行の予定/慰安旅行や研修旅行

【花見やBBQ】…11社

【花火】…4社 花火大会へ参加や見学/社内で打ち上げ花火大会を企画し、8月実施、全員参加

【日本食】…2社 会社から数回にわたり提供、社長個人より米や餅などを提供/日本食を食べに行く

【生活文化の講習】…1社


外国人材の活用受入サポート
中国派遣日本語教師募集
日中友好協力基金
センターニュース
ご連絡先一覧
アクセス
リンク集

HOMEアクセスサイトマップホームページのご利用にあたってプライバシーポリシー