日中技能者交流センター、JCSEC

日中技能者交流センター
ライン

日本語教師体験記

2016年を迎えるにあたって(2016/1/1)

斉魯理工学院 日本語教師 米村 美智子

 斉魯理工学院は山東省の省都済南より120㎞南の曲阜にあります。曲阜は孔子の生まれたところで有名です。ここで1年生の会話、3年生の商務日本語、作文、4年生の新聞選読を教えています。日本語学科の学生は減っておりますが、学生はやはりアニメの影響で日本語を学びたいと入学してきた人が多いです。
 3年生は1クラスは今年入学してきた「専升本生」(3年編入生)のクラスです。23名中6人N1を取得しています。中には会社に就職したが日本語力をもっとつけたくて、編入してきた学生もいるので、レベルとやる気があり、教師にとっては、やりやすいクラスです。時々ビジネスマナーの実技練習(名刺交換)も入れています。
 4年生は、新聞記事を読みながら、日本の時事や文化などを学んでいます。Yahooなどから記事を選び、学生にも毎時間、パワーポイントなどを使ってグループ発表してもらっています。
 こちら曲阜の生活は初めの1ヵ月は慣れませんでしたが、今はインターネットの接続が時々切れることぐらいが難点です。教室には日本から持ってきたパソコンを持っていき、毎回学生にプロジェクターを持ってきてもらい、パワーポイントを使って授業をしています。プリンターがないので不便です。
 生活は大学の前の道路に沿って小さな店がたくさん並んでいます。毎日この辺の食堂や学食で食べたりします。私は炊飯器を購入し、歩いて15分ぐらいのところにあるスーパーで買物して宿舎で作って食べています。果物が豊富でしかも安いのがうれしいです。
 2016年の日本語教師としての抱負は、1、2年生に対しては発音、アクセントをしっかり身につけさせ、会話ができるようにしていきたいです。すでに自宅にも招待し一緒に巻きずしや天麩羅を作ったり、着物を着たり、折り紙を折ったりと日本文化に触れさせています。携帯電話の普及でインターネットで手軽に日本のアニメや漫画やドラマが見られます。3年生は作文の時間に、1月早々に課題が発表になる、作文コンクールに提出する作文を書かせ、モチベーションを高めていきたいと思います。山東省には日系企業もあります。一度日系企業を訪問してみようと思います。また日本語能力試験N1取得のための対策をできたらと思います。4年生は大学院進学とか就職とか進路を決めています。4年生に関してはできるだけ進路のお手伝いをしたいと考えています。
 個人的には、中国の生活を家族や友達に知らせたく、ブログを書いています。一日本語教師から見た、中国での日常生活を知ってもらえたらと思います。そのためにももっと中国の方との交流を深めたいと思います。先日、大学からの紹介で「第一回漢式集団婚礼」に参加して伝統的な婚礼を体験してきました。このように微力ですが、日中友好のために尽くしたいと思っています。


曲阜市文化館にて「第1回漢式集団婚礼」にて
曲阜市文化館にて「第1回漢式集団婚礼」にて


私の宿舎で1年生の食事会のあと着付けする
私の宿舎で1年生の食事会のあと着付けする


学生と作った天麩羅、カレー、巻きずし、ポテトサラダ、鯉の蒸し煮
学生と作った天麩羅、カレー、巻きずし、ポテトサラダ、鯉の蒸し煮


折り紙
折り紙


日本語の先生方と食事をする
日本語の先生方と食事をする

目次に戻る


外国人材の活用受入サポート
中国派遣日本語教師募集
日中友好協力基金
センターニュース
ご連絡先一覧
アクセス
リンク集

HOMEアクセスサイトマップホームページのご利用にあたってプライバシーポリシー