11月の北京は、秋の装いを見せている。
そんな中、家族と一緒に、高い所へ行き紅葉を楽しむのは北京市民の慣わしだ。
過去北京では紅葉の楽しみに車で郊外の山へ行くしかなかったが、いまは市内にいくつか紅葉スポットがあり、山まで行かなくても楽しむことができる。場所は北京の北部にあるオリンピック公園(奥林匹克公园)というところだ。その名の通り、2008年北京オリンピックのメイン会場だ。
北京中心部の天安門から地下鉄を乗り継いで1時間ほどで到着。歩道が整備されていて、歩いていくと、北京オリンピック会場で9万1000人が収容できる国家体育場「鳥の巣」や水泳のメイン会場の国家水泳センター「ウォーターキューブ」を間近で見ることができる。
散歩するだけでとてもすがすがしいものがあり、濃厚なオリンピック雰囲気が漂ってきて、何だか北京が人々に憧れられるところだと実感する。
公園を歩いていると、ひときわ大きな塔が現れた。2014年に完成した高さ246・8メートルの観光塔だ。近くに行ってみると、さらにその大きさに感心した。観光塔は結構高そうだが、入場料もタカイ!200元で上まで登って、北京の街を一望できる。
さらに散策を進めると、緑豊かなオリンピック森林公園に到着。敷地面積は約680ヘクタールあり、北京市内で最大の湿地公園だと言われている。ランニングコースが整っていて、大勢の人が運動や紅葉狩りを楽しんでいた。
オリンピック公園は北京にありながら、都会の喧騒を離れて身近に自然を楽しめる場所だと思う。
SXJ
観光塔
鳥の巣
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