ポストコロナ時代を見据えて
第43回理事会は、コロナ禍が一定の小康を迎えたとの判断から、約2年ぶりに対面で開催されました。
コロナ禍が当財団の事業に及ぼしている多大な影響とその対策を盛り込んだ2022年上半期の事業報告につき、鮎澤専務より総論を中心にした提案があり、理事全員一致で承認されました。
また、上記の事業展開を反映した2022年度上半期事業収支報告もあわせて提案され、理事全員一致により承認を受けました。
当財団事業の中核をなす技能実習生受入れについては、前年度の入国規制を受けて厳しい状況にありますが、コロナ禍以前の水準への回復基調にあります。また、労働者受入れを支援する特定技能外国人については、産業界の人材不足の声に応える形で大幅に人数が増加しており、明るい兆しが見えています。
理事等が参集して開催された第43回理事会
地方駐在員だより
ベトナムから、わが子世代の若者達を迎えて
2022年9月1日から新潟駐在として、相棒のベトナム人通訳クアンさんと一緒にお世話になっております。
昨年末まで物流業界に身を置いており、外国人の方々を受入れできる産業分野ではなかったため、人手不足は切実・深刻な課題となっていました。
この度、当財団のあっせんにより、新規に特定技能外国人を採用開始した受入れ企業(食品加工分野)を担当しましたが、制度・用語の理解と手続きに日々ドタバタしながら県内各工場を飛び回っています。
入職される方達は皆さん私の子供と同年代であり、言葉は分からなくとも何となく言いたいことや考えていることは想像でき、応援と心配する気持ちが先立ちます。
採用規模も大きく、まだ受入れが続く毎日ですが、受入れ先・入職者ともに喜んでいただけるよう取り組んでいきたいと思っています。
新潟県下の受入れ企業に配属された特定技能生と共に。(正面左が小熊駐在部長、右がクアン駐在職員)
歳時記
ベトナムの冬
ベトナムの冬は北部が寒いのですが、南部は夏のように暑いです。
この記事を通して北部の冬の豊富な種類の果物をご紹介します。
ザクロや柿や梨等は冬の代表的な果物といわれています。
Tam giac mach 花まつりは、ベトナム北部で開催される多くの特別なお祭りの1つでもあります。
当初、Tam giac mach に咲く花はパン類を作るためにのみ使用されるか、お酒を作るためにトウモロコシと混合されていました。しかし、近年、この花の美しさが観光産業に価値をもたらす可能性があることを認識し、ハザン省はモン族に広め、動員してTam giac machに咲く花の植え付けに参加しました。同時に、毎年、蕎麦花まつりが開催され、観光客を魅了しています。
ベトナム送出し機関E社
一ツ橋
多摩川源流を訪ねて
7~9月にかけ、新型コロナウイルス感染に加えて、大きな被害をもたらした台風や局地的豪雨など、安心・安全を脅かす出来事が発生しました。
さて、台風が通り過ぎ秋晴れが続いた1日、東京都の水源である多摩川の源流の山に登ってきました。多摩川の最初の一滴となるその場所は、苔むした岩の窪みに染み出た水がたまり、水神社として祀られていました。私は、この水が川へと注ぎ、飲み水や生活に欠かせない大切な水となるのか…一方で、ひとたび大雨となれば、この水を含め山々から大量の水が川へと流れ込み、河川の氾濫や土砂災害を引き起こすのか…複雑な思いがしました。
また、この水が技能実習生にも思えてきて、アジアの人材育成や相互理解につながるよい源泉となるよう願ってきました。
(MO)