日本語能力試験
実習生のみなさんの努力の成果がかたちに!
2021年度の日本語能力試験(主催:公益財団法人日本国際教育支援協会、独立行政法人国際交流基金)は、新型コロナ感染症の影響により海外の一部の試験会場を除き、安全対策を講じた上で無事に実施されました。
この時期になると、入国後講習でお世話になった研修所の教員の皆さんから、「実習先企業に配属された技能実習生のみなさんのその後を教えてください」という問い合わせが多くあります。日本語能力試験合格者の喜びの声をお知らせすると、彼女ならば当然ですとか、彼は頑張っているんだねと声を震わせます。
みなさんの喜びは実習先企業、入国後講習の教員、そして私たち監理団体にとっても、大きな喜びとなります。
新型コロナ感染症下の厳しい制約の中、日本語の学習を地道に行い、合格を勝ち得たみなさんの努力はただの努力ではなかったことと思います。当財団ニュース173号に、2020年12月の試験でN2級に合格した技能実習生の努力の一端が紹介されています。そのインタビューからは、努力は必ず花を咲かせるという言葉の意味を見出すことが出来るのです。そして、自分が惜しみなく努力を重ねることが、どんな自分になりたいかという答えになっています。わたしたちは地道に咲く花の美しさを知っています。見ています。
これからも技能実習制度の主旨に即して、日本語能力の向上にはげまれることを期待いたします。
当財団の合格者の内訳は次の通りです
2022年2月21日現在
当財団から記念品を授与
日本語勉強法を寄稿いただいた実習生に
日本語能力試験N2級にみごと合格し、その「日本語勉強法・合格アドバイス」を「HRsDアジア財団ニュース173号」に寄稿いただいた㈱サンデリカ所属のグエン フーン ミー アインさんですが、1月24日、今度は実習生としての技能を証明する技能検定試験の受験会場でアインさんにお会いし、掲載の記念品を贈呈しました。
ディズニーグッズをお渡ししたアインさんは笑顔にあふれていました。
笑顔のアインさん(撮影時のみマスクを外しています)
地方駐在員だより
実習生と共に努力を
岡山駐在 江田 政典
2021年8月に採用されました。この度の仕事は今まで行っていた業務とは全く異なる業務です。業務知識がない中、この3か月で色んな事を経験しました。機構の監査、実習生の退職、検定試験等々複数回、一度経験すれば慣れることばかりですがやはり緊張します。
このような中、企業訪問に伺った時、実習生に会えば皆さんが笑顔で迎えてくれます。これにはものすごくこちらが力づけられています。
実習生の皆さんは家族と離れ、異国での実習に励んでいます。その事を思えば自分の経験が未だ未熟だと思い知らされます。
今の業務はまだ経験不足ですが、実習生の皆さんのために努力していきたいと思います。
写真は実習生の現場で撮りました。
実習生によりそって(撮影時のみマスクを外しています)
一ツ橋
「中国の出生数、建国以来最少」の新聞記事が目にとまった。人口14億人の大国・中国、2021年の出生数が1062万人で5年連続減少し、人口減少社会の到来が目前に迫っている。
このような話しを聞くと中国から実習生を受け入れている当財団としては、一抹の不安がよぎる。
一方、中国の65歳以上人口は2億人を超えるなど日本を上回るペースで高齢化が進んでいる。このため、介護を必要とする高齢者の増加に伴いケアができる介護人材の不足が深刻な問題になっている。
中国のパートナーである服務中心との業務会談では、新規事業として介護分野における協力事業のあり方について、喫緊の課題として検討している。法的な問題もあり、簡単にできる事業ではないが、長年の交流の歴史もあり、できる限りの努力をしてみたい。
(KA)