当財団の新体制がスタート
岡島理事長が新たに就任 役職員配置の刷新も
当財団はコロナ禍の影響を考慮し、6月から7月にかけて、第34回理事会、第23回評議員会、第35回理事会を書面決議により実施しました。
議題として、①2019年度事業報告の承認、②2019年度決算報告の承認、③理事の任期満了に係る改選の承認、④評議員の交代選任の承認、⑤理事長以下の選任に関する承認、等が提案され、すべてが全員同意により承認されました。
これらの議決により、2年間にわたって在任されていた泉雄一郎理事長が退任し、8月1日より新たに岡島真砂樹理事長が就任しました。
また、退任した山口常務理事が、引き続いて特別顧問に就任しました。
あわせて、役職員の業務体制にも変更が加えられ、コロナ対策をふまえつつ、より効率的な業務執行を目指すことになりました。
理事長就任のあいさつ
理事長 岡島 真砂樹
日頃は当財団の事業推進に対し、格別のご厚情にあずかり感謝申し上げます。
このたび、第35回理事会において代表理事・理事長に就任いたしました。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、先の見通しが立たず厳しい時代ではありますが、今後も役職員一同、一致協力して当財団の公益事業の発展のため、さらに専心努力いたす所存ですので、一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
財団の新たなスタートに当たって
副理事長 新井 力
8月3日、新しい業務執行体制の初日、財団で働くすべての人に2つのことを呼びかけました。
1つは、私たちが次のステージに事業を進めるためには、コロナと共生しつつ、今までと違った生活の仕方や働き方、組織の在り方を探る中で、先行きの見えない困難な時代を一緒に乗り越えて行きたいという私の思いです。
もう1つは、私たちが拠って立つ組織の理念に立ち戻ること。それは、働く者の福祉の向上を通じて誰もが幸せに暮らせる社会と世界の平和への貢献、そしてそのために、「ひととつながる」「ひとをささえる」「ひとをそだてる」をキーワードに、アジアの若き人材の能力開発に協力したいという私たちの願いについてです。
この呼びかけを行った同じ日、2万人の実習生がコロナ禍で帰国できないと報じられました(朝日新聞)。空前絶後の状況の中、みんなの力を合わせて荒波に船出しましょう。
地方駐在員だより
実習生の立場に立って
四国駐在 冨山 謙太郎
2018年5月より、この仕事に携わり、当初は多くの戸惑いがありました。只、現役時代の経験が、大いに役立ち人と人との繋がりを基本にして訪問活動を重ね、お互いの意見を聞くことを重点に置いてきました。
企業は能率の向上を、実習生も技術の向上を目指す。このことが一致すれば、双方問題なく進んでゆきますが、アクシデントが無い訳ではなく、経験してゆく上で緩みや欲が出たりで、問題が生じることが多々ありました。
問題の解決には、双方の言い分を聞きながら調整することが、一番の課題でした。訪問を重ねる中で、少しずつ信頼関係を築いてきましたが、一緒に仕事をしていない事は、問題解決の支障となり、人間労働の厳しさを感じているところです。
実習生が働きやすいように訪問活動を重ねてきましたが、どう評価されているかは、実習生に尋ねてみないと分かりません。
誰もが経験したことの無いコロナ禍で終着点が見えませんが、帰国まで心をしっかり持って実習を続けて欲しいです。
左:ブイ・ティ・フーンさん、右:グエン・ティ・フエンさん。
実習生は、業務用の食油(サラダ用、てんぷら用)やしょうゆ、調味料などを入れるポリエチレン袋を、1袋ずつ、基準に合致しているかどうか検品し、包装・梱包を行っています。(受入れ企業担当者のコメントより)