2018年日本語教師中国派遣に向け協議を開始
HRsDアジア財団は中国国家外国専家局の招聘を受け、7月18日から22日まで、新井力専務理事(教育交流担当)と高岡悠子担当職員を派遣しました。
今回の派遣にあたっては、教師派遣に関わる過去のデータを分析し、当財団としての問題意識を「日本語教師の中国派遣事業の現状と提言」として事前にまとめ、専家局と協議を行いました。
協議は2日間にわたり、来年以降の派遣の在り方を中心に李莉文教司処長との間で率直な意見交換が行われ、大きな成果を上げることが出来ました。
例えば、学校側の意思だけで赴任校が決まる現在の赴任校決定の在り方を、教師と学校の双方が納得して赴任校を選ぶシステムに代えられないか―これについては実現に向けて双方が知恵を出し合って行くことになりました。
また、教師の報酬を1000元上げて6000元にすることで合意しました。専家局とは今後も検討を続け、来年8月の「協議書」の改定に繋げていきます。
滞在中、笈川幸司先生の日本語集中研修コースを見学させていただきました。
笈川先生は、日本語教育への国際貢献により2016年度外務大臣賞を受賞された方です。先生とは、当財団とのこれからに協力関係について意見交換を行いました。
北京で日本語集中研修コースを見学(左端:笈川先生)
2018年度 中国派遣日本語教師の募集が始まりました!!
当財団は、1989年以来、中国国家外国専家局の協力の下、中国各地の大学・学院などの教育機関へ述べ1800名を超える日本語教師を派遣しており、本年も、国際貢献と日本語教育の普及のため、ボランティア精神に富んだ意欲と情熱のある方を募集いたします!!
募集期間は、2017年11月1日から12月22日まで。詳しくは、ホームページに募集要項を公開いたします。ぜひ、ご覧ください。
ご関心がおありの方は、
教育交流部 電 話:03-5212-2535
メール:[email protected]
までお気軽にお問合せください。
また、日本語教師希望者をご紹介いただける方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。
地方駐在員だより
めんそ~れ技能実習生
沖縄駐在員 仲村千恵子
2016年3月、沖縄県那覇市に2人のベトナム青年が到着した。私はHRsDアジア財団の沖縄駐在として、彼らを出迎えた。
亜熱帯地域に属する沖縄では1月は桜が見頃、3月はコートの要らない時期だがこの週は肌寒かった。滞在手続き期間中、震えながらも五感を働かせた好奇心旺盛の様には好感が持てた。
実働を開始した2人は技能実習生として仕事、新生活、日本語習得と必死に頑張っていた。夏にはマスクと帽子で暑さ対策、「ベトナムより暑い、暑い」を連発しながら、日焼けした顔を輝かせていた。建設関係の受け入れ企業の指導員による日々の助言、忍耐を要する指導もさることながら、技能の習得は彼らの努力にもよると言えよう。11月に実施された国家試験「28年度技能検定基礎2級・型枠」には一発で合格した。
日本列島が豪雨・猛暑報道の中、沖縄は灼熱の太陽が眩しく暑い。2年生としての今夏、実習では日焼け顔から色黒顔へと変わり、逞しくなり、日本語では日本語検定3級合格をめざし頑張っている。沖縄方言を覚えるなど若人の成長スピードには、訪問の度に驚く。
沖縄の太陽のもと、実習にはげむベトナム実習生(上:ミン君、下:チュオン君)
一ツ橋
平成の世になって本格的にはじまった技能実習制度、当財団の重要な事業のひとつとして、共に歩みを進めてきました。何回かの改定を経た制度ですが、11月にはまた、技能実施新法の施行という大きなチャレンジがはじまります。
私たちも重要なパートナーである技能実習生、実習生受け入れ企業、外国送り出し機関のみなさまの「心の声」にしっかりと耳を傾けつつ、歴史の新たなページを開いていきたいと思っています。(n)