日中技能者交流センター、JCSEC

日中技能者交流センター
ライン

新しい年を迎えて

理事長 顔写真

理事長 人見 一夫


 新年明けましておめでとうございます。
 旧年中は関係者の皆様に大変お世話になりました。本年もよろしくお願い致します。
 昨年はHRsDアジア財団(日中技能者交流センター)設立30周年という節目の年で記念行事等を行いました。その際にも関係者の皆様にご協力を頂きました、感謝申し上げる次第です。
 さて、今年は「技能実習制度」が改正され、施行されます。「外国人技能実習機構」が設立され、この新機構の監督のもと技能実習事業が行われることになります。私たちは監理団体として新機構の認可を受けて技能実習を行うことになります。また、技能実習生の受入れを行う実習実施機関(受入れ企業)は新機構に届出を行うことになります。
 当財団は外国人技能実習機構のもと受入れ企業、送出し団体と緊密に連携をはかり制度の適正な運用に努めてまいる所存です。今まで以上に関係の皆様のご協力をお願い致します。
 今年も中国側の3つのパートナーとは協力関係を強めてまいりたいと考えております。
 中華全国総工会・中国職工対外交流中心、中国人力資源和社会保障部・国際交流服務中心とは新年早々、新規事業開拓委員会を北京で開催していきます。今までの事業にとどまらず、新たな事業にも着手していきたいと考えています。また、中国国家外国専家局とは日本語教師派遣事業に加えて中国人日本語教師のスキルアップ事業も本格化したいと考えております。
 今年は当財団が新たな30年に向けた1年目の年になります。アジア諸国にも広く目を向けながら活動を展開してまいります。
 役職員一同心を一つにして当財団が持続可能な組織として発展できるよう尽力する決意です。関係者の皆様のご支援・ご協力をお願いすると共に皆様にとって今年1年が良い年になるよう祈念して新年のあいさつと致します。

 

30年の歩みに感謝し、新たな発展への決意をこめて

「東京シンポジウム」と「記念レセプション」を開催しました

 2016年3月29日の記念訪中団派遣からはじまった当財団設立30周年記念行事は、3月31日の北京シンポジウム開催、9月6日の設立記念コンサート、日中友好協力基金の創設に続き、11月15日、集大成として東京シンポジウム、ならびに記念レセプションが、皆様の厚いご支援のもと、東京・学士会館において開催されました。
 当日の情景をフォトレポートでお届けいたします。(北京シンポジウムの成果はセンターニュース139号に、協力基金創設と記念コンサートの様子は142号に紹介されています。

 

東京シンポジウム

 「東京シンポジウム」は、「北京シンポジウム」と連動する形で開催されました。センターの3つの中国側パートナー(中国職工対外交流中心、中国人社部国際交流服務中心、中国国家外国専家局)から提言をいただくと共に、「4団体共同アピール」を採択しました。


東京シンポジウムプログラム

テーマ「日中友好と交流の促進に向けた私たちのビジョンと提言」
司会:山口茂記 日中技能者交流センター常務理事

14:00〜 主催者あいさつ 
 人見一夫:日中技能者交流センター理事長

14:10〜 30周年記念訪中代表団 代表あいさつ
 逢見直人:日本労働組合総連合会(連合)事務局長

14:15〜 4団体のプレゼンテーション
 日中技能者交流センター
  新井 力:専務理事
 中国職工対外交流中心
  彭  勇:秘書長
 中国人社部国際交流服務中心
  付 躍欽:主任
 中国国家外国専家局(代理出席)
  李  耀:中国国際人材交流協会駐日代表

16:00〜 意見交換、質疑

16:35〜 4団体共同アピールの採択(読み上げ)
 木村友佳理:日中技能者交流センター

16:40〜 シンポジウムのまとめ
 新井 力:日中技能者交流センター専務理事

16:45〜 閉会
 加藤良輔:日中技能者交流センター副理事長


シンポジウムには50名を超える参加者が
シンポジウムには50名を超える参加者が


日本側のプレゼンター
日本側のプレゼンター


中国側のプレゼンター(左から中国職工対外交流中心・彭勇秘書長、中国人社部国際交流服務中心・付躍欽主任、中国国家外国専家局を代表して李耀氏)
中国側のプレゼンター(左から中国職工対外交流中心・彭勇秘書長、
中国人社部国際交流服務中心・付躍欽主任、中国国家外国専家局を代表して李耀氏)


記念訪中団を代表して逢見直人連合事務局長のあいさつ
記念訪中団を代表して逢見直人連合事務局長のあいさつ


参加者からも活発な発言をいただきました
参加者からも活発な発言をいただきました



30周年記念レセプション

 「東京シンポジウム」に続いて開催され、関係者多数にご臨席いただきました。レセプションは、「日本二胡振興会」による中国古典楽器(二胡、琵琶、古箏、横笛)演奏会で開幕しました。


レセプションには170名以上の方に参加いただきました
レセプションには170名以上の方に参加いただきました


感謝のことばを述べる人見理事長
感謝のことばを述べる人見理事長


祝辞 中華人民共和国駐日本国大使館 程永華 特命全権大使
祝辞 中華人民共和国駐日本国大使館 程永華 特命全権大使


レセプションには170名以上の方に参加いただきました
祝辞 駐日ベトナム社会主義共和国大使館
グエン・ザー・リエム参事官・労働部長


祝辞・乾杯 神津里季生連合会長
祝辞・乾杯 神津里季生連合会長


会場の方々で交歓の花が咲きました①
会場の方々で交歓の花が咲きました①


会場の方々で交歓の花が咲きました②
会場の方々で交歓の花が咲きました②


レセプションに大きな花を添えた中国古典楽器の演奏
レセプションに大きな花を添えた中国古典楽器の演奏


中締めのあいさつをする加藤副理事長
中締めのあいさつをする加藤副理事長



中国3パートナーへ感謝状を贈呈

 30年の節目を記念して、中国の3つのパートナー組織へ、人見理事長より表彰状と記念品が贈呈されました。


中国職工対外交流中心
中国職工対外交流中心


中国人社部国際交流服務中心
中国人社部国際交流服務中心


中国国家外国専家局
中国国家外国専家局



東京シンポジウム「4団体共同アピール」

 2016年9月、(公財)日中技能者交流センターは、設立30周年を迎えました。これを記念し、祝賀するために中国の3つのパートナー組織、中国職工対外交流中心、中国人社部国際交流服務中心、そして中国国家外国専家局は、訪日代表団を派遣し、本日、東京で「日中友好と交流の促進に向けた私たちのビジョンと提言」をテーマにシンポジウムを成功裏に開催しました。
 東京シンポジウムは、今年3月、「グローバル化における産業構造の変化と労働者資質の向上」をテーマに北京で開催された北京シンポジウムに続くものです。2つのシンポジウムに共通する呼びかけは、「グローバル世界の中で日中友好を促進しよう!」です。
 「北京」では、産業構造の変化への対応は、同時に、働く者の側にもその資質の向上が求められることを指摘しました。
 「東京」では、シンポジウム参加の各組織が、グローバル世界の中で当面するそれぞれの課題を踏まえつつ、事業展開の中で日中の友好と交流の促進に向けたビジョンを語り合い、その結果をパートナーとして「4団体共同アピール」として提言することにしました。
 日本と中国は、政治、経済、文化など多面的な交流を通じて、他に類を見ない、緊密な二国間関係を歴史的に作ってきました。現代のグローバル化は、環境問題など、1国では解決できない課題を地球規模で提起していますが、同時に、90年代にはじまった経済のグローバル化は、もはやお互いを抜きには考えることができないほどの関係を日中間にもたらしました。例えば、私たち自身の生活を考えた時、メイドインジャパンやメイドインチャイナをどれほど必要としているでしょうか。
 私たちは、グローバル世界の中で、日中関係の発展と、日中友好のさらなる促進が求められていることを強調します。何故なら、それは、間違いなく両国の経済的・社会的発展につながり、両国民の利益となって、暮らしや生活、社会保障や介護などの福祉の一層の向上をもたらすからです。
 私たちは、30年にわたるパートナーシップをベースとして、日中友好と交流の道を共に歩んできました。2つのシンポジウムへの参加を通じて、私たちは、グローバル世界の中でより良い日中の未来に向けて一層の努力をする決意を新たにしました。そして、その努力は、両国民の暮らしと生活の質的向上のみならず、アジア・太平洋のそしてさらには世界の平和と安全にささやかであれ、寄与するものであると信じます。
 日中友好の促進は、多様なレベルで、多様なルートと多様な手段によって進めることが可能です。私たちは、東京シンポジウムの閉会にあたり、そうした多様性を尊重しつつ、日中友好をともに促進することを広く両国民のみなさんに呼びかけます。

2016年11月15日
公益財団法人日中技能者交流センター
中国職工対外交流中心
中国人力資源和社会保障部国際交流服務中心
中国国家外国専家局


新しい技能実習制度へのとりくみを強化します

監査担当者会議を開催、実習制度改定へ対応

■全国の担当者が参集 監査担当者会議
11月16日、当センター会議室において監査担当者会議が開催され、地方担当者と、本部から人見理事長以下関係役職員など、合計31名が出席しました。
冒頭、人見理事長からセンターを取り巻く情勢と課題について、また新井専務からセンターの業務執行方針が提起されました。
引き続き、本部から2016年度の実習生受入れ状況や監査・企業訪問実施法などの課題について要請があり、各地方担当者からは現状の具体的な問題点や課題に関する報告と提案・意見交換が行われました。

■新技能実習制度のあらましが明らかに
 12月28日、「新技能実習制度」にかかる法律が公布され、12月16日には詳細を定める政省令などが明らかになりました。当センターは新制度の変更内容を精査し、実習生や受入れ企業に対し、適切な案内・指導を行うため、全面的にとりくみます。


第4回スキルアップ研修会

「動物と人間のコミュニケーションはどう違うのか」でアイスブレーキング
(於:四川省西南民族大学)

 10月22日、23日に四川省西南民族大学にて中国人日本語教師スキルアップ研修会を実施しました。センターと中国国家外国専家局の共同事業である中国人日本語教師のスキルアップ研修会は今回で4回目です。四川省の現役教師22名の先生にご参加いただき好評をいただきました。研修会の様子について講師の柴野たまの先生より以下の報告をいただきました。
 こんなテーマでアイスブレーキング。さすが先生方、すぐに日本語で盛んに意見交換を始めた。鳴き声で危険を知らせたり、においで食べ物の場所を知らせたり、生来備わった、伝達がメインのコミュニケーション。我々人間は生まれてから言葉を学び、「私はこう思う」と考えたことを述べる、意見交換ができる、人間のコミュニケーションが動物と大きく異なるところだ。
 コミュニケーションの手段の一つである言葉、文字のない言語はあるが音声のない言語はない。その言語の言語らしさをどうやって身に着けたらよいか。
 リズムやイントネーションなど、日本語の「音声」の特徴、省略や待遇など「日本語の表現」に現れる日本語らしさを話し合った。


日本語のリズムの教え方を体感中
日本語のリズムの教え方を体感中


折り紙を使っての教え方を学びました
折り紙を使っての教え方を学びました


ミャンマーの人材育成を支援しています

 ミャンマーからミン・ルウインさんとトウエンゲ・テインさんが11月14日から20日まで来日しました。
 ミンさんは、国際労働組合組織ITUC—AP(国際労働組合総連合・アジア太平洋地域組織)のミャンマー連絡事務所長、トウエンゲさんは、労働組合ナショナルセンターCTUM(ミャンマー労働組合総連盟)のシニアオフィサー。お2人は、技能実習制度を活用したミャンマー労働者の人材育成の可能性を探っています。当財団は、これに全面的に協力して、実習生を受け入れていただいているメルボ紳士服工業(株)と旭東ダイカスト(株)のご厚意による企業訪問や制度の概要説明などを行いました。
 また、11月29日から12月3日まで、新井専務理事がヤンゴンを訪問し、現地で関係労組などと協議を行うと共に、事業実施に関わる現地視察を行いました。


ダイカスト職種を視察するミャンマー代表団一行中
ダイカスト職種を視察するミャンマー代表団一行


紳士服製造現場の視察
紳士服製造現場の視察


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