中国東北部視察
送出し機関と介護施設を視察
人力資源和社会保障部国際交流服務中心の招へいで
7月14日から5日間の日程で、国際交流服務中心の招聘により人見理事長、山口常務理事は東北部(哈爾濱、長春、大連)の介護関係施設を含め国際交流服務中心と協力しながら事業を行っている6つの技能実習生の送出し公司を訪問しました。
各地で本邦外講習中の若者たちを訪問する機会をもつとともに、送出し機関の抱える課題について率直な意見交換を行いました。その中では、技能実習生事業の推進のためには今後とも服務中心を軸とした送出し機関、当センター、実習実施機関(企業)間、相互の連携の強化が必要であるとの共通理解を深めることが出来ました。
また、北京、大連での介護施設等の訪問では、一人っ子政策もあり急速に進む高齢社会の中で介護政策の推進が求められているという切実な事情も垣間見ることができました。
今回の経験を踏まえて、今後連携しての新規事業の検討に生かしていきます。
黒龍江省の送出し機関での業務会談
黒龍江省の送出し機関研修所での日本語講習
遼寧省大連の送出し機関での業務会談
吉林省の送出し機関
大連の送出し機関の研修センター前
山東省人力資源和社会保障庁訪日代表団と協議
中小企業診断士による生産・品質管理研修会を提案、実施に向け検討
8月上旬、山東省人力資源和社会保障庁代表団が高度人材を招へいするための協議・交流を目的に来日しました。
一行は韓金峰山東省人力資源和社会保障庁長を団長とする7人で構成され、日本各地での視察と交流を行いました。
8月5日には当センターを訪問し、山東省における経済状況や人材育成事業について業務会談を行いました。
当センターからは、2015年10月浙江省の民間企業で開催した中国国家外国専家局認証事業である「中小企業診断士による生産・品質管理研修会」の成果を報告し、人社庁と協力しての実施を提案しました。
意見交換の後、今後実現に向け双方で検討を深めていくことが確認されました。
団長 韓 金峰 山東省人力資源和社会保障庁 庁長
団員 衣 軍強 山東省人力資源和社会保障庁就業促進与失業保険処 処長
于 浩 山東省人力資源和社会保障庁引智綜合処 調研員
張 秀麗 山東省商務庁人事処 副処長
王 子明 山東省威海市人力資源和社会保障局 局長
何 連生 山東省徳州市人力資源和社会保障局 局長
許 勁松 青島安卓信息技術有限公司 副総経理
随行 郭 全涛 山東省政府駐日本経済貿易代表処 首席代表
劉 昇 山東省政府駐日本経済貿易代表処 代表
山東省人社庁訪日団と当センターの協議
韓団長、人見理事長を囲んで
派遣教師からのおたより
これから中国赴任される皆様へ
黒竜江東方学院 川崎 正美
以下の文章は、中国という広大な国で個人的に体験したことで、しかも大都会から遠く離れた東北部の郊外にある一私立大学での体験でしかありません。皆様のご参考にはならないかもしれませんが、少しでも何かのお役に立てればと願い、お目汚しの文章を書くことにしました。
昨年の8月末、黒竜江省ハルビン市の東方学院という私立大学に赴任することになりました。それまでは東京都立の工業高等専門学校で30年以上英語を教えていました。英語を教えてはいましたが、日本語を教える経験は全くありません。英語圏を中心に、海外へは何度も行っていますが、中国は初めてです。中国語も全く分かりません。右も左もわからない状態で、我ながらよく決心がついたと思います。
ハルビン国際空港に着くと、中国人の日本語科の先生が出迎えてくれました。学校の車で1時間ほど揺られ、寮の部屋へと案内されました。その後日本人の先輩の先生にバスの乗り方やら買い物の仕方、日常生活に必要なことを数日で仕込んでいただきました。
授業は4年生と3年生の高級日語、3年生と2年生の日語会話を担当しました。1クラスの人数は30人程度。学生も私たち教員も敷地内の寮で暮らしています。授業は8時に始まりますが、教室まで徒歩10分、通勤にストレスは全くありません。敷地内に大きな学生食堂があり、朝食から夕食まで利用できます。教員の居室にはキッチンがあり、自炊も可能。授業は初めの内は戸惑いましたが、半月ほどするとテキストや教材にも慣れ、どのように授業を展開すればよいのか分かってきました。
学生は皆さん素朴で、とても友好的です。寮の自室で忘年会をやったり、食事会を楽しんだりもしました。持参した和服を体験してもらったり、中国のコスプレのイベントに連れて行ってもらったり、授業以外のところでもたくさん日本語を話してもらいました。なにしろ私は中国語を話せませんから。スピーチコンテストに向けての特訓もよい思い出です。
10月中頃から一気に気温が下がり始め、冬場は-30℃の日が続きます。この厳しい冬が終わると、すぐに柳絮が舞い始め、市の花・ライラックが開花します。学生や中国人の先生方に恵まれ、生活にも慣れ、もう一年この学校で教えることにしました。政治ではできない部分で日中の理解を深める、現場での仕事は大変やりがいを感じます。多くの皆さまがこのプログラムに参加されるよう祈っています。
生徒との食事会にて
コスプレイベントにて
先生と生徒達
9月6日に当センターは30周年を迎えます
当センターは、9月6日、設立30周年を迎えます。
この日を迎えられますのも、一重にみなさまのご支援とご協力のたまものと、感謝に堪えません。当日、簡素な記念式を催すとともに私たちの感謝の気持ちを込めて、(一財)日本教育会館の共催をいただいて、記念のミニコンサート(「中国民族楽器の調べ」)を開催します。
会場は、日本教育会館1階ホールで14時からです。ご参加は自由です。
また、この日、「日中友好協力基金」が発足します。「基金」の詳細は、センターホームページをご参照ください。
日中技能者交流センター(HRDアジア財団)設立30周年記念コンサート
日 時:9月6日(火)14:00〜15:00
場 所:日本教育会館1階ホール
協 賛:(一財)日本教育会館
プログラム:14:00〜14:20 主催者および来賓挨拶(中国職工対外交流中心、
人力資源和社会保障部国際交流服務中心、中国国際人材交流協会)
14:20〜14:50 中国民族楽器の調べ
(二胡:武楽群先生、古箏:王敏先生、琵琶:何晶先生の演奏)
14:20〜14:50 閉会
武 楽群(二胡)
NPO法人日本二胡振興会会長・中国音楽学院国楽学部客員教授・
中国民族管弦楽学会胡琴専業委員会理事・中国音楽家協会二胡学会理事
王 敏(古筝)
中国瀋陽音楽学院卒業。遼寧古琴研究会会員、日本華僑華人文化芸術界聨合会理事。
四国支所からの便り
初めての作業服姿
トーさんとフォンさんはベトナムから来日した技能実習生です。入国後一カ月で日本語と日本で技能実習に役に立つ知識を勉強してから、2016年7月28日に期待していた愛媛県四国中央市にある水産加工の受入企業に配属されました。
入社一日目で真っ白の作業服を試着して、嬉しくて笑顔いっぱいです。これから3年間の技能実習生活を健康で順調に送ることができることを祈念します。
真新しい作業服姿の2人
トーさんとフォンさん
2017年度中国派遣日本語教師を募集します!!
当センターは、1989年以来、中国国家外国専家局の協力の下、中国各地の大学・学院などの教育機関へ延べ1700名を超える日本語教師を派遣しています。本年も2017年度派遣日本語教師を募集します。『2017年度募集要項』につきましては、9月にセンターホームページで公開いたします。
また、『日本語教師募集特集・第1〜3弾』につきましても、9月より順次掲載いたしますので、是非ご覧ください。
一ツ橋
ポケモンGOに思うこと
ポケモンGOの世界的大ヒットが何かと話題になっている。日本でも7月22日配信され、老若男女を問わず夜遅くまでポケモンを捕まえようとうろうろしている。
1996年に初めてゲームが発売されて以来20年を経過する。私も付き合いは古く、1998年に劇場版「ピカチュウの夏休み」を子供と見に行ったことを覚えている。
ところでポケモンは中国でどのように表現されているか、インターネットで調べると、「口袋妖怪」と訳されていた。「口袋」はポケットの意味で小さなモンスターを表している。日本では捕獲するため、駅のホームや無断で庭に侵入したり、自転車や車を運転しながら操作するなど社会問題になっている。
外国から来た実習生達もポケモンGOで遊ぶことは可能である。
しかし他人に迷惑を掛けたり事故を起こさないでほしい。実習期間終了時には元気で帰国できることを切に願う。
〈永井〉