東京シンポジウム「4団体共同アピール」
2016年9月、(公財)日中技能者交流センターは、設立30周年を迎えました。これを記念し、祝賀するために中国の3つのパートナー組織、中国職工対外交流中心、中国人社部国際交流服務中心、そして中国国家外国専家局は、訪日代表団を派遣し、本日、東京で「日中友好と交流の促進に向けた私たちのビジョンと提言」をテーマにシンポジウムを成功裏に開催しました。
東京シンポジウムは、今年3月、「グローバル化における産業構造の変化と労働者資質の向上」をテーマに北京で開催された北京シンポジウムに続くものです。2つのシンポジウムに共通する呼びかけは、「グローバル世界の中で日中友好を促進しよう!」です。
「北京」では、産業構造の変化への対応は、同時に、働く者の側にもその資質の向上が求められることを指摘しました。
「東京」では、シンポジウム参加の各組織が、グローバル世界の中で当面するそれぞれの課題を踏まえつつ、事業展開の中で日中の友好と交流の促進に向けたビジョンを語り合い、その結果をパートナーとして「4団体共同アピール」として提言することにしました。
日本と中国は、政治、経済、文化など多面的な交流を通じて、他に類を見ない、緊密な二国間関係を歴史的に作ってきました。現代のグローバル化は、環境問題など、1国では解決できない課題を地球規模で提起していますが、同時に、90年代にはじまった経済のグローバル化は、もはやお互いを抜きには考えることができないほどの関係を日中間にもたらしました。例えば、私たち自身の生活を考えた時、メイドインジャパンやメイドインチャイナをどれほど必要としているでしょうか。
私たちは、グローバル世界の中で、日中関係の発展と、日中友好のさらなる促進が求められていることを強調します。何故なら、それは、間違いなく両国の経済的・社会的発展につながり、両国民の利益となって、暮らしや生活、社会保障や介護などの福祉の一層の向上をもたらすからです。
私たちは、30年にわたるパートナーシップをベースとして、日中友好と交流の道を共に歩んできました。2つのシンポジウムへの参加を通じて、私たちは、グローバル世界の中でより良い日中の未来に向けて一層の努力をする決意を新たにしました。そして、その努力は、両国民の暮らしと生活の質的向上のみならず、アジア・太平洋のそしてさらには世界の平和と安全にささやかであれ、寄与するものであると信じます。
日中友好の促進は、多様なレベルで、多様なルートと多様な手段によって進めることが可能です。私たちは、東京シンポジウムの閉会にあたり、そうした多様性を尊重しつつ、日中友好をともに促進することを広く両国民のみなさんに呼びかけます。
2016年11月15日
公益財団法人日中技能者交流センター
中国職工対外交流中心
中国人力資源和社会保障部国際交流服務中心
中国国家外国専家局